どうも。現役介護職員のおっさん「そらいつ」です。
私は40代も半ばになってから無資格・未経験で介護職員として人生のリスタートをきることにしました。まだまだ新米介護士ではありますが、いまのところなんとか順調に仕事ができています。
あなたの持つイメージでは介護職って「楽」でしょうか?それとも「キツイ」でしょうか?
「楽」とか「大変」とかって人によって感じ方が変わってくるので一概にどっちとは言いづらいのですが、実際に介護施設で働いていて楽だなと思う面もあれば、大変だなと思う面もあります。
今回は、介護職が楽すぎかどうかをメインに取り扱ってみたいと思います。
介護職は楽?キツイ?世間の声は二分されていると思う
介護職は世間のイメージでは「キツイ・汚い・危険」のいわゆる3Kの代表に言われているようなところがあります。
加えて「給料が安い」といったことも…
その一方で「介護職なんて楽でしょ」という声も多く聞かれるようです。
相反する2つの意見があるわけですが、実際に介護職ってどうなのでしょうか?
例えば、身近な人に対して介護の経験を一度でも行ったことがある人は「介護は大変」というでしょうし、介護の経験がない人は残業が少ないとか休みが多いとかいった側面だけを見て「介護職は楽すぎ」といっているような気がします。
実際に老健で働いている私の意見としては、「どちらもホント」といったところでしょうか?
介護職が楽だと言われる理由は仕事自体ではないと思う
介護の仕事自体はけして楽だとは言えません。
やはり、高齢の方や障害を持つ方と日々接していると、これまでの自分の経験や考え方と違い戸惑う場面に多く遭遇します。
また、一人で多くの介護者を担当する必要があります。
- 仕事自体も分単位で動かなければいけない
- こなすべき業務が多くある
- イレギュラーなことが日々起こる
と、けして簡単には「楽だよ」とは言えません。
実際、仕事を終えて帰宅するころにはヘロヘロになっているなんて日常茶飯事です。
ただし、「介護職は誰でもできる」なんて言われてしまうように仕事自体はそれほど難しいことを行っているわけではありません。
排泄介助や入浴介助、食介など大変ですが、作業としてだけ考えるのであれば比較的単純作業ですからそれほど難しくありません。
しかし、私たちが相手をするのは「人」ですから、こういった面ではそれほど簡単なことではありません。
大切なのはコミュニケーションだったりします。
ですから、人とコミュニケーションをとれない人にとってはけして「楽だから」という理由で働くべきではないといえます。
介護職が楽といわれるのはシフトのせい?
このように介護士は仕事としては決して楽ではありません。
ではどうして介護職は楽と言われるのかと言うと、それはシフトの問題にあるのではないでしょうか?
訪問介護やデイケアを除く通常の施設型の介護ではシフト制で仕事が動きます。
早番→遅番→夜勤 →明け→休みといった具合のシフトが基本でしょう。
そのため、3日働けば休みが2日あるといったイメージのため「介護職は楽」といったイメージができているのかもしれません。
しかし、夜勤は基本1日で2日分働きます。
「夜勤の仕事は見守りだけだから楽でしょ」と言われるかもしれませんが、利用者の中には徘徊をしたり頻尿の方が意外といます。
日勤業務に比べれば、肉体的には確かに楽ですが、常に利用者への対応を考えていなければいけません。
これって意外と精神的にくるものなんですよ。
確かに工場勤務の夜勤でずっと動き続けなければいけないというのに比べれば体は全然楽ですが…。
介護施設によっても楽かどうかは大きく違う
また介護施設によっても楽か大変かは変わってきます。
サービス付き高齢者向け住宅や、有料老人ホームといわれる介護施設では、要介護者であっても比較的介護レベルの低い人も多く利用します。
そのため、介護側としてはそれほど手をかけなくて済むということもあります。
逆に、特別養護老人ホームなどでは、原則要介護3以上の認定が必要な人が入所されます。
これだけでも一人当たりにかかる負担が大きく変わるということが分かるでしょう。
介護職を経験したけど、「楽すぎ!」と思う人は自立者の多い施設で働いているのかもしれません。
まだまだブラックな介護施設も多かったりする
介護業界はいつまでたっても「人手不足」が叫ばれる業界です。
そのため、中にはまだまだブラック企業といっても過言ではない介護施設も多く存在しているのが事実です。
- サービス残業バリバリで帰らせてもらえない
- 夜勤明けなのにその日の夜に夜勤
- 休みが取れない
- 給料がありえないほど低い
・・・
などなど、もはや働き方改革はどこへいったと思えるほどの施設もあります。
国からの処遇改善があるとはいえ、多くの介護施設では人手が足りない状況が続いていますし、続かずやめていく人も多いです。
まぁブラックなところにずっといたら精神崩壊してもおかしくはないでしょうから、さっさとやめた方が身のためですけどね。
実際、巷では介護施設がどんどんできているのにも関わらず需要と供給のバランスが安定していないため、成り手が少ないんですが。
そんな施設の経営側ってお金のことは考えても従業員のことなんて考えていないので、どうして人が根付かないのかすらも考えないのかもしれませんが。
ブラックな介護施設じゃないところで働きたい!
しかし、こういったブラックであるかどうかは実際に働いてみないとわかりません。
「じゃあ、介護士として働くのは賭けじゃないの!」なんて思わてしまうかもしれませんが、介護の仕事は自分で探すべきではありません。
介護士の転職エージェントをフル活用して転職するべきなんです。
介護士の転職エージェントはもちろんその道のプロですから、あなたの希望に合わせた職場を提案してくれます。
もちろん転職エージェントによって持っている案件が違いますから、複数の転職エージェントに登録し実際に現場を確認し納得したうえで転職ができます。
求人を出す側もそれ相当の額を払ってエージェントに頼んでいますから、比較的しっかりしている施設が多いと言えるでしょう。
ですから、介護士への転職を考えるのであれば絶対に転職エージェントを使わないと損なんです!
まとめ
介護職が楽かどうかは実際に本人が働いてみないとどう思うかはわかりません。
ブラックかどうかの感じ方も人それぞれ異なるでしょうし。
私自身は仕事自体は楽とは言えないけど、休みが比較的とれているので時間的余裕ができているから、気持ち的には楽になったと言えます。
これまで数回転職を繰り返していますが、こういった点ではとてもありがたく思っています。
また今現在働いている施設は、仕事自体は多すぎる気もしますがそれほどブラックには感じていません。
たしかに給料的には物足りませんが…
それにあまりにも「楽すぎる=暇」ですから、ちょっとくらい忙しいくらいの方が私の性には合っているのかもしれません。
暇疲れってなんのメリットもないですからね・・・
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