最近というか、かなり前からですが話題の100均アイテムにダイソーの300円スピーカーがあります。
もう手に入れたでしょうか?
このダイソーの300円スピーカーですが、小型の割に意外としっかりと作られておりマニアの間では、けっこう改造アイテムとして利用されているようです。
で、早速購入してみました。
この300円スピーカーで何をやりたかったかというと、テレビのスピーカーとして使いたかったわけなんですね。
ダイソーの300円スピーカーを試してみた
壁掛けテレビを作成するときにひそかに目論んでいたのが、このスピーカーを使ってテレビの音声を出すことでした。

このダイソーの300円スピーカー、こんな価格にも関わらずちっちゃいアンプが内蔵されているアクティブスピーカーで出力は3Wです。
で、アンプを動かすための電源としてUSBケーブルがついてます。
このUSBをテレビのUSBにつないで電源をとり、3.5mmのステレオミニジャックをテレビのイヤホンジャックにつなげばとりあえずスピーカーから音を出すことは出来ます。
できますが・・・このアンプ部に常に電源を供給しているためでしょう、小音量で鳴らしているとヒスノイズのような「シャー」という音が聞こえます。
わかってはいましたが、「やっぱな」という感じでした。
ではどうしようか・・・ネットを検索してもエンクロージャーを作ってみた的なものは多くみかけられますが、あんまりそれ以上の情報が出てきません。
「じゃあ、直接つないでみましょ」ということでテレビのスピーカーケーブルから直接分岐させてつないでみることにしました。
ちなみに今回の一番の目的は音質云々よりもテレビの音声を前面スピーカーにすることで、
- ステレオ放送にありがちなサラウンド部分だけ音が大きくなってセリフがこもることを解消
- 音に多少でも広がりを持たせること
を主な目的としています。
ということで早速改造してみました。
ダイソーの300円スピーカーをばらしてみた
まずは分解です。
箱の中に見えるのがアンプに当たる部品です。今回はこれは使わないのでサクッと排除です。で、こういった部品って意外と何かに使えたりするので案外捨てられなかったりするんで一応とっておきます。
どうせ後でも使わないんですが…
ダイソーの300円スピーカーのケーブル処理
続いて、純正の貧弱なスピーカーコードを交換してみました。スピーカーコードは以前車で使用していたオーディオテクニカのケーブルにしてみました。
さらにエンクロージャーの中に背圧を吸音するためにフェルトをつめつめ…なんですが手持ちにフェルトがなかったので、穴が開いて捨てようと思っていた靴下を切って詰め込みました(笑)
こんなんでも意外と背圧を抑えるのには一役買ってくれます。エンクロージャーが貧弱なため低音の強化にはあまりつながっていませんが。
あっ、あとアンプを外したボリューム部分はちゃんとふさいでおきましょうね!
で、下準備が完了です。
コネクターにしておくことで、仮にこのスピーカーを使いたくないときには抜けばOKです。
あと、スピーカーからのケーブルの途中をギボシ端子にしておくことで取り付けの利便性をあげることと、音の位相を簡単に変えることができます。
ちなみに音というのは波形ですから、片側のスピーカーの+と-を反対にすることで逆波形を作ることができます。
これによって音が打ち消されるのをある程度防ぐことができます。まぁもちろん音を聞く場所によって全然変わるのですが…理想はスピーカーと自分を結んだ正三角形の真ん中で音を聞くべきなのですがね。
テレビとスピーカーをつないでみる
続いては、出来上がったスピーカーをテレビにつなぐ工程です。
まずは、テレビの背面をばらしてみます。
我が家のテレビではスピーカーが下方についているので、ばらせばスピーカーにつながる配線がすぐに分かるはずです。
↑こちらが左側下方
↑こちらが右側下方。
それぞれ、このスピーカー線に作成したケーブルをつないでいきます。
今回は、確実に接続するためスプライスといわれる端子でかしめました。
もちろんかしめ後は絶縁処理を確実に。
で、要所要所をタイラップバンドでしめてあげれば配線に負荷がかからず外れる心配もありません。
本来はハンダを使うべきなのですが、時短です。
ちなみにこういった部分に車用品で使われる赤やピンクの分岐タップはあまり使うべきではありません。なぜなら接触不良がおきるからです。
今回配線は壁掛けテレビを作ったときに、下からの締め付けボルトが締められるように部分的にパネルを削った所から取り出しました。
これで、あとはテレビをもとに戻してスピーカーをつなげば作業完了ですね。
終わりが見えてきました。
ダイソー300円スピーカー付テレビの完成
テレビとスピーカーをつなげてみました。
作戦は成功でしっかりと音が出てくれました。
あとは配線を隠す処理をして、壁掛けテレビの「壁」をもとに戻して完了です。こういったことを行っても1枚「壁」があるおかげで配線も簡単に隠せちゃうのはいいところですね!
で、完成図がこちら↓
配線も隠せてシンプルな形におさめることができました。
実際に音楽を鳴らしてみると、純正のスピーカーで鳴らすよりも音が前面に出てきてるのが分かります。
また、テレビ番組を見てもセリフが少しはっきりしたような気はしています。もちろんヒスノイズはありません!
音が良くなったかどうかという問題に関しては、元映像がYOUTUBE動画だったりするので違いに関してはビミョーですね。けして低音が出るようになったというものもありませんし…
この辺りを改善するために今後エンクロージャーを作ってみてもいいかもしれませんね。
まとめ
劇的に音の変化があったわけではありませんし、本来はスピーカーのインピーダンスがなんやらとか設置方法がなんやらと考えなきゃいけないことがあるのかもしれません。
しかし、個人レベルで楽しむ分にはあまり難しいことを考えすぎて、何もできなくなっちゃうよりかはやってみてから考えるというのもDIYとしてはありだと思います。
ちなみに今回の改造はテレビ自体にも手を加えていますので、仮に失敗して不具合が起きても私は一切責任をとりませんのであしからず・・・(もちろんばらしている時点でメーカーの保証は受けられないと思いますので自己責任でお願いいたしますね)
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